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9月22日 [寛史]

 9/27の第二次小泉改造内閣の自民党五役人事の発表以来、永田町界隈は、ポストの事で持ちきりである。今回の人事は従来のように、派閥の調整で配分される仕組みではなく、あくまでも官邸主導で行うという旨は通 達されていたので、極端に情報が少なく、予想しにくい。頼みの綱は数日前に全議員に配布された「アンケート」のみである。これは各議員が、党役職、衆議院での役職、内閣での役職で自分が希望するものをそれぞれ第3希望まで記入し、提出するものである。他の事務所の秘書と話した限りでは、やはり、ポストというものは魅力なので、自分の本当の専門分野以外にも可能性がありそうなものは全部志望しておくという議員が多いと聞いていたが、代議士はその用紙に書き込むと、「これ出しておいて」と私に手渡した。用紙には自分がこの一年間やってきたこと、そしてこれからやりたい事はびっしりと書いてあったが、役職希望欄には内閣の第一志望「防衛庁副長官」とだけ書かれ、あとは全て余白になっていた。防衛庁副長官はとても志望者が多く、かなり難関なポストであるというのは聞いていたが、本人の希望なので、何も言わず、提出させていただいた。
 ついに何の連絡もないまま、正式な発表の時刻まで、一時間ほどに迫る。代議士は奥の部屋で、平然をよそおい山程たまった資料の整理をしているが明らかに落ち着きがない。そんな時、電話が鳴った、官邸からである。すぐに代議士につなぐ。電話で「はい、はい」と返事をしながら、こちらに指でまるを作ってみせる。まさにメークミラクル今津防衛副長官誕生である。テレビを見ると、正式発表。すぐに防衛庁から副長官秘書官がやってきて、いろいろ説明を始める。さっそく官邸で副大臣会議に出席後、宮中で認証式に出席してくださいとのこと。「服装は?」と聞くと「モーニングです」とさらっと言われる。急いでホテルの貸衣装へ行ってサイズ合わせ。何とか間に合う。その後、会館を訪れた防衛庁高官の方と話しをする。私が「今回の人事は本当にサプライズですね」というと、「いや、防衛庁に関しては順当です。この一年、誰が一番、国防部会で汗をかいたかは皆知っていますから。期待は大きいですよ」と言われる。やはり努力にまさる才能なしである。明日は防衛庁で着任式。栄誉礼も行われるとの事。奇しくも今津ひろしの58歳の誕生日である。神様がくれた最高のプレゼント、私も一緒に精一杯お祝いしてあげよう。